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物価上昇率、9か月ぶり2%台へ。給料が上がっても生活が楽にならない理由

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総務省が発表した2026年9月の全国消費者物価指数。生鮮食品を除く総合は前年比2.1%。食品や水道料の上昇と賃金・購買力への意味を整理する。

30秒でわかる / THE SIGNAL

9月の生鮮食品を除く全国消費者物価指数は前年同月比2.1%上昇。物価上昇率が鈍化しても価格水準が下がるとは限らず、賃上げの効果を見るには実質賃金も重要だ。

9月の物価上昇率は2.1%

総務省統計局が2026年10月23日に公表した9月の全国消費者物価指数で、生鮮食品を除く総合指数は前年同月比2.1%上昇した。8月の1.7%から上昇幅が0.4ポイント拡大し、9か月ぶりに2%台となった。総合指数も2.1%上昇、生鮮食品とエネルギーを除く総合は2.4%上昇した。これらは前年同月との比較であり、前月からの価格変化とは異なる。

身近な品目では上昇と下落が混在

生鮮食品を除く食料は前年同月比2.9%上昇、水道料は4.9%上昇した。トイレットペーパーは17.8%、緑茶は33.8%上昇した。一方、うるち米(コシヒカリを除く)は21.1%下落、ガソリンは2.6%下落した。品目ごとの価格変化には幅があり、家計への影響は購入するものや支出構成によって異なる。

上昇率が下がっても価格が戻るわけではない

物価上昇率が低下することと、物価水準そのものが下がることは別だ。たとえば100円の商品が翌年102円になり、その翌年の上昇率が1%に鈍化しても価格は約103円となる。値上がりの速度が緩やかになっても、家計の負担が元に戻るとは限らない。

賃上げと生活実感を分けて考える

WORK SIGNALは10月21日、賃上げ実施・予定企業が92.0%となった厚生労働省の調査を紹介した。しかし賃上げを行う企業の割合と、個々の労働者の賃金上昇率は異なる指標だ。生活の購買力を考えるには、名目賃金の変化と物価上昇を合わせて見る必要がある。今回の消費者物価指数だけで9月の実質賃金が上がったか下がったかを断定することはできない。

WORK SIGNALの視点:給与の額面だけでは測れない

ここからは編集部の考察だ。企業にとって賃上げは採用や定着の重要な手段だが、働く人にとっての価値は実際に購入できる商品やサービスの量にも左右される。賃金政策を評価するときには、賃上げ率だけでなく物価や実質賃金、家計の支出構成を確認したい。今回の統計は生活費を考える材料になる一方、家計ごとの負担や将来の金融政策を直接示すものではない。一次情報:https://www.stat.go.jp/data/cpi/sokuhou/tsuki/index-z.html

TRANSMISSION / AFTER THE SIGNAL

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