Cloud Run MCPのバケット所有者検証不備(CVE-2026-85297)により、デプロイ時のソースコードが攻撃者管理のCloud Storageバケットに送られる恐れ。修正版1.11.0と運用対策を整理。
30秒でわかる / THE SIGNAL
Cloud Run MCPのデプロイ処理でCloud Storageバケットの所有者確認が不十分な場合、ソースコードが意図しないバケットへ送られる恐れがある。1.11.0以降への更新とバケットの権限確認を優先する。
何が公表されたか
2026年10月26日にCVE-2026-85297が公表された。Google Cloud Run MCPのデプロイに使うCloud Storageバケットの所有者確認が不十分な問題で、攻撃者が事前に管理するバケットへソースコードが送信される恐れがある。CVSS v4.0は7.7。脆弱性情報:https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2026-85297
影響バージョンと成立条件
影響するのはCloud Run MCP 1.11.0未満。バケットの作成・選択やデプロイのワークフローが攻撃者管理バケットに誘導される条件下で、アプリケーションのソースコードや含まれる秘密情報が流出する恐れがある。ソースコード流出と、流出後の情報悪用・コード実行の可能性は区別する必要がある。
修正版と推奨対応
修正版は1.11.0以降。開発元の2026年9月28日付リリースノートにはバケット所有者の確認を追加する修正PR #300が記載されている。公開日とCVEの公表日は異なる。バージョンを更新し、デプロイ用Cloud Storageバケットの所有者、IAM権限、関連する操作ログを点検する。修正PR:https://github.com/GoogleCloudPlatform/cloud-run-mcp/pull/300
悪用状況と実務上の論点
2026年10月27日時点で確認した一次情報から、実環境での悪用が確認されたとは断定できない。AIエージェントによるデプロイでも、利用するストレージ資源の所有者検証と最小権限が重要だ。