米ダラス連銀のローガン総裁は10月30日の講演で、現在の経済見通しなら0.25ポイントの追加利上げを少なくとも2回行う必要があるとの個人的見解を示した。FRBは28日に政策金利を3.75〜4.00%で据え置いたばかり。採用も解雇も鈍い労働市場への懸念と合わせて読み解く。
30秒でわかる / THE SIGNAL
米ダラス連銀のローガン総裁は10月30日の講演で、現在の経済見通しなら0.25ポイントの追加利上げを少なくとも2回行う必要があるとの個人的見解を示した。FRBは28日に政策金利を3.75〜4.00%で据え置いたばかり。採用も解雇も鈍い労働市場への懸念と合わせて読み解く。
追加利上げ2回は総裁個人の条件付き見解
ローガン総裁は2026年10月30日の公式講演で、米政策金利が緩やかな引き締め水準より少なくとも0.50ポイント低いと推計し、0.25ポイントの追加利上げを少なくとも2回行うべきだと述べた。その後は経済情勢を見極めるため一時停止する考えも示した。経済見通しが変われば判断を変更するという留保も付けている。
FRBが2回の利上げを決定したわけではない
10月28日のFOMCは3.75〜4.00%の据え置きを10対2で決定した。反対した2人は0.25ポイントの利上げを希望したが、ローガン総裁自身は据え置きに賛成した。今回の講演は正式な政策決定でも今後の利上げを保証する予告でもない。
インフレ3.1%と採用停滞
講演によれば、9月までの12か月のコアPCE物価上昇率は3.1%で、FRBの2%目標を上回る。一方、企業は既存の人員を維持しながら新規採用に慎重で、採用も解雇も鈍い。ローガン総裁は新卒者や求職者への影響を指摘し、技術変化などに伴う構造的な採用問題は金融政策だけでは解決できないと述べた。
企業が点検したいこと
WORK SIGNALの解釈として、米ドル建て借入や米国事業を持つ企業は、0.25〜0.50ポイントの金利上振れシナリオで資金繰りと投資採算を確認したい。採用担当者は低い失業率と活発な採用を同一視せず、求人件数や採用充足率を点検する。ただし、日本の金利や為替がこの講演だけで変わるとは断定できない。